「気づいたら二重管理になっていた」という相談の多さ
ECサイトの注文をExcelや基幹システムに手入力で転記している、という状態は決して珍しくありません。受注件数が月100件程度までは何とか回っても、300件を超えたあたりから在庫のズレや二重出荷といったミスが増え始めます。弊社にご相談いただくタイミングも、まさにこの「手作業が限界に近づいた」時期であることが多いです。連携は早めに着手するほど、設計の自由度もコストの安さも確保しやすくなります。
連携方式は主に3パターン
既存の受注・在庫管理システムとECサイトをつなぐ方法は、大きく分けて「API連携」「CSV連携(定期バッチ)」「ミドルウェア経由の連携」の3つです。私たちのチームでは、更新頻度や既存システムの改修可否によってこの3つを使い分けています。リアルタイム性が必要ならAPI連携、コストを抑えたいならCSVバッチ連携が現実的な選択肢になることが多いです。
| 連携方式 | リアルタイム性 | 導入費用の目安 |
|---|---|---|
| API連携 | ほぼ即時反映 | 60万〜120万円 |
| CSV連携(バッチ) | 1日数回〜1日1回 | 20万〜40万円 |
| ミドルウェア経由 | 設定次第で調整可能 | 80万〜200万円 |
連携設計で必ず確認すべき4つのポイント
- 在庫数の同期タイミング:注文確定時か、在庫引当時か
- データの正となるシステム:在庫数は基幹側とEC側どちらが正しい値を持つか
- 複数店舗・複数モール展開時の在庫按分:自社ECとモール店舗で在庫を分けるか共有するか
- 連携失敗時のリカバリー手順:通信エラー時に手動再送する仕組みがあるか
⚠️ 注意:「在庫数のマスターをどちらが持つか」を曖昧にしたまま連携を組むと、在庫のズレが発生した際に原因の切り分けができなくなります。設計初期に必ず決めておくべき点です。
導入までの現実的なスケジュール
既存の基幹システムにAPIが用意されている場合は、要件定義から本番稼働まで1.5〜2ヶ月程度が目安です。API未対応で改修が必要な場合は、基幹システム側の対応も含めて3ヶ月前後を見込んでおくと安心です。弊社では着手前に既存システムの仕様書やDB構成を確認し、想定外の改修が発生しないかを事前に洗い出すようにしています。
まとめ・お問い合わせ
この記事のまとめ
- 連携方式はAPI・CSVバッチ・ミドルウェア経由の3パターンから選ぶ
- 在庫の同期タイミングとマスターの所在は設計初期に決める
- 費用は20万円台〜200万円程度、期間は1.5〜3ヶ月が目安
「既存システムがどこまで連携できるか分からない」という段階でも、現状の仕組みをお伺いするところからご相談いただけます。ご相談・お見積もりはお気軽にどうぞ。